羽毛布団って本当に暖かいの?
羽毛布団は本当に暖かいのか、気になりますよね。ですが、その前にそもそも羽毛布団とはどのような布団なのでしょうか。
羽毛布団とは、「水鳥の羽毛を使って作られている布団」のこと。羽毛は糸のように決まった形ではなく、それぞれの羽毛によってさまざまな形をしています。
使われる羽毛は、「アヒル(ダック)」や「ガチョウ(グース)」のもの。「ダウン」と呼ばれる綿羽と「フェザー」と呼ばれる羽根からできています。
ダウンとフェザーの割合は布団によって異なるもの。一般的にダウンの割合が高いものの方が保温力に優れており、値段も高くなります。
そのうえ、羽毛の産地や品種、飼育期間などによっても、保温力や品質は異なります。産地などが異なると羽毛布団のかさ高が変わり、保温力も変わってくるためです。
また、羽毛布団の縫製方法によっても、暖かさや値段が変わります。代表的な方法は、「平キルト」、「立体キルト」、「特殊立体キルト」など。縫製方法によって羽毛布団の構造が変わり、かさ高や保温力も変わってきます。
ただ注意が必要なのが、高級で暖かいとうたっている商品の中には、比較的安価なダックの羽毛に、少量のグースが入っているだけで、高級羽毛布団として販売していたり、産地も同様に別々の産地の羽毛をブレンドしていることがあります。
通常購入する上では判断が難しい部分となるため、実際に使用されている方の口コミや、信頼できる布団店で購入することが大切だと言えるでしょう。
納得!羽毛布団が暖かい理由
羽毛布団はなぜ暖かいのでしょうか。その理由は、「中に入っているダウンボールが空気の層を作っている」から。
「ダウンボール」とは、羽毛布団の中に入っている球状の羽毛のこと。タンポポの綿毛のように丸い形をしており、弾力性があるのが特徴です。そのため、それぞれが密着して羽毛布団の中に入っているわけではなく、ダウンボールとダウンボールの間に空気が含まれています。
空気というのは、「熱伝導率が低い」ことが特徴です。熱伝導率が低いということは、周りの熱が伝わりにくいということ。そのため、羽毛布団の中にいる人の体の熱が外に出ず、布団の中が暖かく保たれます。
断熱材を使用している家は暖かいもの。それと同じく、断熱材のような働きをする羽毛布団をかけていると暖かいと考えておくと分かりやすいでしょう。
羽毛布団だけでなく、綿などでできている布団も空気を含んではいます。ですが、羽毛布団と比較すると含まれる空気の量が全く違うもの。羽毛布団に含まれる空気の量は他の布団と比べるととても多いため、羽毛布団は暖かいのです。
ただし、羽毛布団は暖かいだけであって、羽毛布団自体が発熱するわけではありません。「羽毛布団は保温性の高い布団」だと考えておきましょう。
ですが、羽毛布団も使用していくうちに保温力が低くなります。
いくら清潔に使っていても布団は使用していくうちに汗や皮脂、ほこりなどによって汚れてくるもの。それらの汚れが布団の内側まで入り込み羽毛に汚れがつくと、保温力が低くなることにつながります。
というのも、ダウンボールが空気を多く含んでくれるおかげで羽毛布団は暖かいもの。ですが、ダウンボールに汚れがつくと、羽毛同士がくっつくうえ羽毛が小さくなり、空気を少ししか含まなくなります。
含む空気の量が減ると、当然保温力は低くなります。そのため、年数が経った羽毛布団は保温力が低くなるのです。
使用していくうちに汚れるのは羽毛布団の中身だけではありません。外側の側生地も傷んできます。カバーをつけていても、色あせなどで汚れてしまうのは当然のことです。
暖かい羽毛布団の選び方
羽毛布団自体暖かいということはわかったものの、せっかく羽毛布団を購入するならばできるだけ暖かいものを買いたいですよね。では、どのように選べば暖かい布団を選ぶことができるのでしょうか。
羽毛布団を選ぶポイントは、
・羽毛の質
・保温力の高さ
・重さ
・詰め具合
・弾力
の5つ。これらのポイントを重視して羽毛布団を選びましょう。
羽毛の質
羽毛の質は羽毛布団を選ぶ際にとても重要なポイントの1つです。選ぶ際には、ダウン率が高くダウンボールが大きい羽毛布団を選びましょう。
ダウン率の高さは、「ダウン率90%」というように羽毛布団に明確に記載されています。できるだけ暖かい羽毛布団がいいのであれば、ダウン率の高い羽毛布団を選ぶのがおすすめです。
また、マザーダウンを選ぶのも暖かい羽毛布団を選ぶポイント。マザーとは、繁殖用の親鳥のこと。越冬しているため保温性に優れているうえ、ダウンボールも大きく空気をより多く含み、暖かい羽毛布団となります。
保温力の高さ
側生地や縫製なども暖かい羽毛布団を選ぶためには重要なポイントです。側生地は硬すぎると体への密着度が減り、暖かさが減少します。また、空気が逃げにくい縫製がしてあれば、温度が下がりません。そのため、より暖かい羽毛布団となります。
重さ
シングルサイズの羽毛布団で、ダックダウンならば1.2kg以下、グースダウンならば1.0~0.8kg以下であれば暖かいでしょう。それ以上に重いものになると暖かくなくなるうえ、重い布団になります。
羽毛の詰め具合
羽毛が多く入っていた方が暖かいような気がするもの。ですが、羽毛が詰まり過ぎていた場合、体にフィットしにくくなり、暖かさが減少します。適度な詰め具合のものを選ぶようにしましょう。
弾力
弾力もあればあるほどいいような気がするもの。ですが、弾力もありすぎると未熟な羽毛を使っている可能性があります。押してじわじわと反発してくるような羽毛布団を選ぶようにしましょう。
羽毛布団の買い替えを検討しているならば、櫻道ふとん店がおすすめです。
ここに書いた暖かい羽毛布団の条件を満たしているのはもちろん、羽毛布団の中の羽毛のムラをなくすことで、布団全体が暖かくなるような商品を作り出しているお店です。櫻道ふとん店ならば、本当に暖かい羽毛布団を手に入れることができるでしょう。
まとめ
布団を買い替えるならば、暖かい布団にしたいもの。羽毛布団は空気を多く含むという理由から、他の布団と比べても暖かいということがわかりました。
寒い時期にもぴったりの羽毛布団。学んだ羽毛布団の選び方を参考にして、暖かい羽毛布団を手に入れましょう。