目次
まずは寝汗をかく原因を知ろう!
寝汗をかくことを、当たり前のことだと思い込んではいけません。
決していけないものではありませんが、寝汗には健康のバロメーターの一面もあります。
自分の健康をチェックするためにも、寝汗の原因を正しく理解しておきましょう。
寝汗をかく原因は?
そもそも私たち人間が寝汗をかくのは、体温を下げて眠ろうとする自然な体温調節や、新陳代謝に起因する生理現象です。
通常範囲であれば、何の問題もありません。
体質による個人差はありますが、一般的な寝汗の目安は一晩にコップ1杯程度。
朝起きた時にパジャマや布団がびっしょりと濡れている場合や、夜中に汗で冷えて何度も目を覚ましてしまう人は、次のような原因が考えられます。
・ ストレス
ストレスを過度にため込んでいると自律神経のバランスが崩れ、体温調節がうまくできなくなります。
寝ているときも体温調節ができないため、寝汗が増える傾向があります。
・ お酒の飲みすぎ
お酒をたくさん飲むと体の水分量が増えるため、汗も増えます。
さらにアルコール分解で生まれた有害なアセトアルデヒドを汗と一緒に体外に排出する作用も働くので、寝汗が増えます。
・ 更年期障害
年齢を重ねて更年期にはいると、ホルモンバランスが乱れて体が火照てる「ホットフラッシュ」と呼ばれる症状が起きます。
ホットフラッシュは寝ているときにも起きるので、寝汗が増えます。
・ PMS(月経前症候群)
女性の場合は排卵のために月経前に体温が上がり、PMSの症状の一環として一時的に寝汗が増えることがあります。
・ 布団があっていない
暑い時期に保温性の高い厚手の布団を使っているなど、寝具があっていないことで寝汗がひどいケースもあります。
寝汗をかき続けると身体に影響を及ぼす!
寝汗がひどいことに気がついたら、それを放置しておいてはいけません。
ひどい寝汗をかくことのデメリットをご紹介していきましょう。
ひどい寝汗をかき続けるとどうなる?
大量の寝汗で一番困るのは、汗が寝ている時に体を冷やし、熟睡できなくなってしまうことでしょう。
睡眠の質が低下すると疲れや眠気が取れず、日中の活動にも支障が出てしまいます。
慢性的な睡眠不足は健康にも悪影響を与えるので、注意しましょう。
また夜中にたくさん汗をかくことで、体臭が気になる人は多いもの。
朝忙しくてシャワーを浴びることができないと、1日中汗の臭いや周りの目が気になって、落ち着いて生活ができません。
寝汗をたくさんかくということは、それだけ体の中から水分量が減っている証拠です。
肌が乾燥して敏感になり、口臭や体臭がきつくなってしまうリスクもあります。
もしかしたら病気が潜んでいるかも・・・
生活に支障が出るだけでなく、寝汗の裏側に本格的な病気が隠れている可能性も否定できません。
ホルモンバランスや、自律神経の乱れも過度な場合は治療が必要ですが、甲状腺の病気や感染症、糖尿病などの症状の中には、寝汗がひどくなるものがあります。
睡眠時無呼吸症候群の場合も夜中に苦しみ、寝汗が増えることがあるので、たかが寝汗と安易に考えるのは好ましくありません。
次のような気になる症状がある場合は一度病院を受診して、医師に相談をしてみるといいでしょう。
・ 首の腫れ
・ 眼球の突出
・ 動悸・息切れ
・ イライラ
・ 頭痛・肩こり
・ めまい・吐き気
・ 頻繁に喉が渇く
・ 尿量が増える
・ 急激な体重の減少
羽毛布団で寝る場合の寝汗対策!
羽毛布団は本来寝ている体を快適に保温し、熟睡しやすい環境を整える寝具。
なのに寝汗がひどくて寝苦しいのでは、本末転倒です。
寝汗を抑える対策をご紹介しますので、試してみてくださいね。
寝汗を抑える対策!
自分の寝汗のかき方を振り返ってみて、病気などの思い当たる原因がない場合は、寝具周りを見直してみましょう。
まずは、パジャマ。
パイル地やガーゼなどの吸湿性の良い素材を使ったパジャマなら寝汗をかいても蒸れにくく、寝心地が良くなります。
シーツや布団の組み合わせを見直すことも大事ですね。
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は蒸れやすく、寝汗をかくと寝苦しくなるので、綿や麻、シルクなどの天然繊維を使った寝具を選ぶといいでしょう。
布団に湿気がこもっていて寝苦しいこともよくあります。
布団は定期的に陰干しするか、朝起きたら椅子などに掛けておいて風を通しましょう。
寝汗がひどい場合は除湿パッドを活用することも検討してください。
最後に生活習慣の見直しも必要です。
寝る前のアルコールは寝汗をひどくする原因ですから、なるべく避けてください。カフェインも寝る直前の摂取はやめましょう。
適度な運動や入浴はストレスをやわらげ、リラックスして眠るのに効果的です。
暑いのは羽毛布団が寿命の可能性も
いろいろな対策を試してみても、寝汗で寝苦しい場合は、羽毛布団が傷んでいるのかもしれません。
見た目はあまり汚れていなくても、寝汗は布団の中に入り込み羽毛に付着して、保温性を台無しにしてしまいます。
寝汗は羽毛布団の寿命に大きな影響を与えています。
幸い羽毛布団はクリーニングや打ち直しができますが、以前のような暖かさを感じることができない場合はメンテナンスをして使いましょう。
ただし羽毛の傷みがひどい場合は、打ち直しができないケースもあります。
クリーニングやリフォームにもお金がかかりますから、長い間使って劣化した羽毛布団なら、買い替えも検討してください。
羽毛布団は身近なデパートの寝具売り場や、最近はネット通販でも購入できますが、布団専門店での購入がおすすめです。
中でも腰痛対策布団「腰いい寝」でも知られる静岡県の布団専門店、櫻道ふとん店なら、羽毛布団のバリエーションも豊か。
生産段階から厳選した質の高い羽毛を使って、熟練の布団職人が丁寧に仕立てている羽毛布団で人気があるお店です。
羽毛布団のクリーニングやリフォームにも対応しているので、羽毛布団を長く愛用したい人は一度相談をしてみるといいでしょう。
まとめ
たかが寝汗だと考える人もいますが、寝汗による寝苦しさはつらいもの。
寝汗は原因がきちんとわかっていれば、ちょっとした心掛けて改善することができます。
ひどい寝汗は快適な眠りを妨げるだけでなく、大事な羽毛布団の寿命にもダメージを与えるので、早めに対策を立てて改善しましょう。