羽毛布団にカバーは必要?納得のいくカバーの選び方

羽毛布団にカバーは必要と考える人もいれば、カバーはないほうがいいと考える人もいます。実際のところ、羽毛布団にカバーは必要なのでしょうか? もしも必要なら、どのように選ぶといいのでしょうか? ここでは、羽毛布団のカバーについて、選び方も含めてお話します。

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羽毛布団カバーが必要な理由

羽毛布団を守る 

「羽毛布団にはカバーは必要ないのでは?」と考える方もいますが、羽毛布団にもカバーは必要です。その理由としてまず挙げられるのは、カバーには羽毛布団をダメージから守る役割があるという点です。

羽毛布団の中綿の羽毛を包み込む側生地は、中に入っている羽毛が飛び出すのを防ぐため、特殊な方法で織られています。とはいえ、ちょっと何かに引っかけてしまうと、側生地に傷が入って、そこから羽毛が飛び出してしまうということは起こり得ることです。

また、大切に羽毛布団を取り扱っていたとしても、経年劣化によって側生地は徐々に弱くなってしまいます。そのため、長く羽毛布団を使っているうちに、側生地が破れてきてしまい、中の羽毛が吹き出してしまうこともあります。

その点、羽毛布団にカバーを付けておけば、そのようなダメージから側生地を守ることができます。

カバーを付けることで、羽毛布団の心地良さが失われることを心配する方もいますが、最近は通気性や触り心地のいいカバーがたくさん出ています。なのでカバー選びにこだわれば、快適に眠れる満足のいくカバーを選ぶことができるはずです。

羽毛布団を清潔に保つ

羽毛布団にカバーを付けることは、布団を清潔に保つためにも必要です。カバーは羽毛布団についてしまう汚れをシャットアウトしてくれるからです。

羽毛布団にカバーをせずに使用するとすればどうでしょうか?

人は、睡眠中にコップ1杯分ほどの汗をかくといわれています。これは、汗をかいて体温を下げることで、深い眠りに入りやすくするためです。なので、羽毛布団にカバーを付けずに眠ると、かいた汗を布団の側生地が直接吸収することになります。

そうすると、側生地に吸収された汗は汚れとなり、それが雑菌の繁殖の原因となります。羽毛布団自体は頻繁に洗うことができませんから、使い続けるうちに布団の側生地はどんどん汚れていきます。そうすると、不潔であることはもちろん、臭いや羽毛の劣化にもつながります。

しかし、羽毛布団にカバーを付けておけば、カバーを頻繁に洗うことができますので、羽毛布団を清潔に保つことができます。カバー選びの際は、汗を吸収してくれる素材のカバーを選ぶのがおすすめです。

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羽毛布団カバーは素材選びが重要

素材によってどのような違いがあるのか 

布団カバーに用いられている素材には、いろんな種類があります。どのような素材を選ぶかは、羽毛布団の品質にこだわるのと同じくらい大切なことです。

羽毛布団のカバーとして使用されている素材は、大きく「化学繊維」と「天然繊維」の2つに分けられます。それぞれの特徴を理解すれば、羽毛布団にピッタリの素材の選び方が分かるはずです。

化学繊維のカバー

布団カバーとして売られているものの中には、ポリエステルやアクリル、ナイロンといった化学繊維でできたカバーが多くあります。

化学繊維でできたカバーのメリットとしては、シワになりにくく、型崩れしにくいという点があります。耐久性に優れているので洗濯機で洗えますし、速乾性があるので洗濯してもすぐに乾きます。軽いので、取り扱いもラクです。

このようなメリットがある一方で、吸湿性・放湿性が低いというデメリットもあります。静電気を帯びやすいですし、肌がデリケートな人だと肌トラブルの原因となる可能性もあります。

天然繊維のカバーと比べると安価に購入できるため、化学繊維のカバーに魅力を感じる方も少なくありません。しかし、羽毛布団のカバーとして選ぶ場合は、このようなデメリットが羽毛布団の良さを半減させてしまう可能性があるということに留意しておく必要があります。

天然繊維のカバー

肌にやさしいとして幅広い層に人気があるのが、天然繊維の布団カバーです。天然繊維といっても植物由来のものもあれば、動物由来のものもあります。

植物由来の天然繊維としては、綿(コットン)や麻(リネン)が代表的です。また、動物由来の天然繊維には、ウールやシルクなどがあります。

天然繊維のカバーの特徴は、それぞれの素材によって異なります。とはいえ、一般的に化学繊維と比べて肌への負担が少なく、自然な風合いがあるというのが天然繊維の共通した特徴です。また、丈夫で静電気が起きにくいといったメリットもあります。

天然繊維のカバーのデメリットとしては、洗濯機で洗えない素材のものがあるので取り扱いには注意が必要だという点と、価格が高めという点が挙げられます。

化学繊維と天然繊維を混ぜたカバーもある

羽毛布団に使われるカバーの中には、化学繊維と天然繊維とを混ぜたカバーもあります。両方のいいとこ取りをしたカバーだといえるでしょう。

化学繊維と天然繊維を混ぜ合わせたカバーは、「化学繊維のものは選びたくないけど、天然繊維のものは高額で手が届かない」という方におすすめです。2つの素材が合わさることで、価格がお手頃になります。

櫻道ふとん店の羽毛布団は、綿100%の側生地を使用してつくられています。羽毛布団にありがちなガサガサ音がせず、柔らかい生地を使用しているので眠りを妨げません。高品質のダウンをたっぷりと入れているので、「軽い」「暖かい」羽毛布団に仕上がっています。羽毛布団用のカバーも取り扱っているので、羽毛布団と一緒に購入されるのをおすすめします。

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素材以外にもある羽毛布団カバーの選び方

着脱のしやすさで選ぶ

羽毛布団カバーの選び方として、着脱のしやすさで選ぶという方法があります。これは意外と大切なポイントです。なぜなら、着脱がしにくいとカバーを洗濯するのが億劫になってしまうからです。

そのため、羽毛布団カバーを洗わずにワンシーズン過ごしてしまうということも起こり得ます。また、カバーを洗ったものの、つけるのが面倒になって、カバーなしの状態で羽毛布団を使ってしまうということにもなりかねません。

羽毛布団を清潔に保つため、また羽毛布団を長持ちさせるためには、布団カバーを着脱のしやすさで選ぶというのも一つの方法です。

軽さで選ぶ

せっかく軽い羽毛布団を選んでも、カバーが重いと快適さが半減してしまいます。なので、羽毛布団カバーを軽さで選ぶのもおすすめです。

軽い素材の布団カバーというと、化学繊維のものを思い浮かべるかもしれませんが、今は天然繊維のものでも軽さ重視でつくられたカバーが多くあります。特に羽毛布団用のカバーだと、軽さにこだわってつくられているものが多いですから、そのようなものを選ぶといいでしょう。

天然繊維かつ軽量重視の布団カバーだと、価格が高くて購入が難しいという場合は、天然繊維と化学繊維とを混ぜたカバーを選ぶのがおすすめです。化学繊維が混ざることで、カバーの重量を軽く抑えることができるので眠りを妨げません。

肌触りで選ぶ

布団カバーを選ぶ際にこだわりたいことの一つが肌触りです。布団カバーは肌に直接触れるので、ゴワゴワしたりザラザラしたりするカバーだと、気持ちよく眠ることができません。

柔らかで肌への摩擦などが感じられない、肌触りの良い羽毛布団カバーを選べば、朝までぐっすりと眠ることができます。最近は、羽毛布団カバーでも肌触りにこだわってつくられたものが多くあります。綿100%でもシルクのような滑らかさを持つカバーもありますので、いろんなカバーを実際に触って、好みのものを選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。

温かさで選ぶ

真冬に布団に入ったときのヒヤッとする感じが苦手という方は少なくないと思います。そこで、羽毛布団に入ったときに「暖かい」とすぐに感じることができるような、「ヒヤッと感」のないカバーを選ぶのもおすすめです。

羽毛布団カバーの中には、肌にあたる面が起毛になっているものや、ガーゼ生地のようになっているものもあります。また、汗などの湿気を吸収して熱に変える素材でつくられたものもあります。

そのようなタイプのカバーを選べば、布団に入って暖かくなるまで時間がかかるということはありません。保温力も増しますので、寒い冬でも布団の中がポカポカと暖かいです。冷え性で寒いのが苦手という方は、暖かさにこだわってカバーを選ぶといいでしょう。

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羽毛布団カバーの種類について

最後にご紹介するのは、羽毛布団カバーの種類です。羽毛布団カバーの種類は大きくわけて5つあります。それぞれの特徴をお伝えしますので、どれがいいのかカバー選びで迷ったら参考にしてくださいね。カバーを選ぶ際は、サイズの確認もお忘れなく!

ファスナータイプ

カバーの種類の中でもよく見るものの一つが、ファスナータイプです。

ファスナータイプは、カバーの横にファスナーがついていて、そこを開閉して羽毛布団を出し入れします。羽毛布団をカバーでスッポリと包んで、外側からは布団の側生地が見えないようになっているので、羽毛布団自体に汚れやホコリなどがつきにくいというメリットがあります。

中央メッシュ型

中央メッシュ型も、羽毛布団カバーとして広く使われています。ファスナータイプと同様に、カバーの横にファスナーがついているものの、掛布団の肌にあたらない側の中央がメッシュになっています。そのため、メッシュ部分から布団の柄を見ることができます。また、メッシュになっている分、カバー自体が軽くなりますし、カバーを洗濯しても乾きやすいといったメリットがあります。

横紐タイプ

旅館などに宿泊するとよく見かけるのが、横紐タイプの羽毛布団カバーです。ファスナータイプのカバーの場合は、横にファスナーがついていて、ファスナーを開閉させることで布団の出し入れをします。一方、横紐タイプの場合は、ファスナーの代わりに上下・中央に紐が付けてあり、その紐をほどいたり結んだりして、羽毛布団を出し入れできるようになっています。

紐をほどいたり結んだりするのは少々手間ですが、ファスナーが壊れたり、開閉させるときに生地を食い込んだりするといったトラブルの心配がありません。

横ボタンタイプ

横ボタンタイプも旅館やホテル、病院などでよく使用されています。横紐タイプと同じように、カバーの横の部分から羽毛布団を出し入れするようになっています。そして、紐の代わりにボタンが付いているので、布団を出すときはボタンを外し、布団を入れた後はボタンで止めます。横紐タイプと比較すると、ボタンタイプの方が手間はかからず、ラクに布団の出し入れができます。

切り抜き型 

中央メッシュ型のメッシュ部分がなく、切り抜かれているタイプのカバーです。旅館などで使用されているほか、家庭用としても使っているお宅を時々見かけます。

切り抜き型の羽毛布団カバーの場合は、切り抜かれている中央部分から布団を出し入れすることができます。ラクに布団を出し入れできますし、カバーを収納するときにもかさばりません。カバー自体も軽いですし、洗濯後に乾きやすいといったメリットもあります。

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まとめ

羽毛布団を使用する際も、カバーは必要です。ここでご紹介した選び方を参考に、自分にピッタリのカバーを探してみてください。カバー次第で寝心地も異なってきますので、カバーを選ぶ際はこだわりをもって選ぶようにおすすめします。