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暑くて眠れなくなる理由
快適に眠るための羽毛布団が、逆に暑すぎてよく眠れなくなる。その理由について詳しく見ていきましょう。
暑い!羽毛布団の失敗談
羽毛布団の暖かさは使用している羽毛の種類によって異なります。マザーグースのダウンは、大きめで暖かい空気を多く含むことができますが、放湿性にも優れているため、「暑すぎる」と感じることは稀でしょう。
しかし、ダックダウンを使用した羽毛布団を使っている方だと、湿ったような暖かさが不快と感じている方が多いようです。ダックダウンは、放湿性があまりよくないため湿気も溜め込んでしまいます。
また、同じダウンでもグースとダックでは、暖かさが全く異なり、羽毛の種類の他には側生地の素材による影響もあります。ポリエステルなどの化学繊維を使用した側生地の場合、通気性が悪く蒸れてしまうことが多いです。羽毛布団は品質の良いものを使っていても、毛布や敷布団が原因で、暑すぎて眠れない方も居るでしょう。
羽毛ダウンの種類
羽毛布団は主に、グースとダックから採取されるダウンを使用しています。グースはダックと比べると身体が大きく、その分だけ1つ1つのダウンも大きめです。グースの中でもマザーグースは、その名のとおり親鳥として飼育されているグースを指します。
マザーグースとして飼育するグースは、体格や健康状態を考慮して選ばれており、マザーグースから取れるダウンは高品質です。高級な羽毛布団には、たいていマザーグースのダウンが使用されていてより多く暖かい空気を含むことが出来るのです。
ダックはグースと比べると体格が小さめです。ダウンもダックから採取されるダウンは1つ1つが小さく、保温性や放湿性はあまり高くありません。そのため安価な羽毛布団によく使用されています。
自分の環境や体質を知る
快適に眠れる羽毛布団を探すにためは、まず自分の睡眠環境や体質についてよく知っておく必要があります。そして、自分の環境や体質に合った羽毛布団を選びましょう。
個々に合った羽毛布団を探そう
羽毛布団は軽くて暖かいのが魅力です。しかし、現在の住宅性能を考慮すると、必ずしも羽毛布団を使わなくても快適に眠れることもあります。室内が十分に暖かいのであれば、綿などの布団でも十分かもしれません。
運動量が多い方や体質的に代謝が良い方などは、羽毛布団を使わなくても特に寒さを感じないことが多いでしょう。
また、羽毛布団はカバーを取り替えるときなどに、羽毛が出てきて舞うことがあります。そのため、アレルギーを持つ方は、暑苦しさ以外の観点から見ても羽毛布団以外の掛け布団を使った方が良いでしょう。しかし、寒がりの方や、古い住宅に住む方の場合、やはり羽毛布団が重宝します。
グースの羽毛布団だと「少し暑い」と感じる場合は、ダックを選ぶのも良いかもしれません。
脇役 毛布の使い方を間違えているかも?
羽毛布団の選び方に問題はなくても、毛布の使い方を間違えているために、快適な睡眠環境を損ねている方も少なくありません。
寒さを凌ぐために、毛布の上から羽毛布団をかけている方は多いですね。ごく普通のことのように思われるかもしれませんが、羽毛布団の場合、毛布を掛け布団の上に敷いて使うのがベストです。羽毛布団の上に毛布をかけるのも良いでしょう。
これを実践してみるだけで、寝心地がかなり違ってきます。ただし、使用している毛布がより暖かさに優れた温泉毛布なら、毛布の上に羽毛布団をかける使い方で問題ありません。
どうすれば快眠できる?すぐにできる対策
現在使用している羽毛布団が自分に合わず暑すぎると感じる場合、足先だけを出して寝てみると良いでしょう。熱の逃げ場が出来るので、暑さが和らぎます。羽毛布団カバーやパジャマの素材を変えてみるのも良いでしょう。
羽毛布団カバー
同じ羽毛布団を使用していても、カバーを変えるだけで寝心地の良さも違ってきます。肌触りが良く、通気性の良いカバーを選びましょう。
綿100パーセントのものを選ぶのがおすすめです。暖かさを重視しているカバーもあれば、通気性を重視しているカバーもあります。
また、羽毛布団は軽いのでカバーも出来るだけ軽いものを選びましょう。重いカバーを使用するとせっかくの羽毛布団の良さが損なわれてしまいます。
汗掻きの方に相応しい素材のパジャマ
パジャマは素材と編み方、織り方に着目して選びましょう。綿や麻、シルクなどの素材で出来ているパジャマなら吸湿性が良く、汗もよく吸います。汗掻きの方でも快適に眠れるでしょう。また、吸湿速乾素材のパジャマなら、吸った汗がすぐに乾くのでより快適でしょう。
汗を掻いた際に、なるべくベタつきの少ない編み方や織り方のパジャマが望ましいです。例えば、リップルや楊柳が良いでしょう。リップルは汗がベタつきにくいように、表面にシボを付ける加工が施されています。楊柳は表面に凹凸が多く出来るように、撚りの強いヨコ糸を使用しているため肌に触れる部分が少なく、汗をかいてもベタつきにくいのが利点です。
羽毛布団対策をしても駄目なら!
カバーやパジャマを変えても暑すぎて快適に眠れないなら、思い切って、羽毛布団の買い替えを検討してみましょう。
グースの羽毛布団を使っているのであれば、ダックの羽毛布団に買い換えると丁度良いかもしれません。ダックでも暑いなら綿毛布やフリース毛布、合掛布団などを使ってみましょう。
羽毛布団で暑いなら!綿生地を使った合掛布団
合掛布団と言うのは、季節の合間に使用する掛布団です。主に春や秋などの季節に使用します。夏用からいきなり冬用に変えると暑すぎますが、合掛布団なら丁度良く感じるでしょう。夏用と冬用の中間くらいの厚みで綿生地のものが多いです。春と秋にそれぞれ2ヶ月ずつ使うために、1枚持っておいて損はありません。
高級マイクロフリース or 超軽量生地
櫻道ふとん店の合掛布団は、高級マイクロフリースか超軽量生地の2タイプから選べます。高級マイクロフリースは、肌触りがとても良好で静電気や毛玉を防止するための加工が施されており、マイナス1度の気温でも20分耐えられるくらいの暖かさを具えているようです。
超軽量生地は、身体への負担が小さいのが魅力です。ガサガサと音がしにくく、必要以上の熱もため込みません。とても爽やかな環境で眠れます。
まとめ
羽毛布団を選ぶ際には、自分の体質や就寝時の環境などを考慮して、暑すぎないものを選びましょう。暑すぎると感じた場合には、カバーやパジャマの素材を変えてみると、丁度良くなる場合があります。
それでも暑いのであれば、羽毛布団自体を買い替えてみることも検討しましょう。また、寝具や衣服の調整が難しい春と秋には、合掛布団を使用することもおすすめです。