目次
薬剤による防ダニ加工
一口に羽毛布団の防ダニ加工といっても、薬剤を使うものと織り方によってダニを寄せ付けないものと、2種類があります。
最初に薬剤を使った防ダニ加工について、詳しく説明していきましょう。
加工方法と使用する薬剤
薬剤を使った防ダニ加工は、布団の側生地にダニが忌避する薬剤を練り込んで加工します。
加工にはマルカマイトNK17やマルカタキノンSGといった、ダニ忌避活性に優れた薬剤を使うのが一般的。
どちらも人体への安全性を確認した、食品添加物やFDA間接食品添加物として認められている安全性の高い成分なので、安心して布団を使うことができます。
薬剤を使った防ダニ加工は生地の質感が変わらないので、寝心地を損ねることがありません。
その反面で独特の臭いや肌への影響が気になる人は多く、使っているうちに薬剤の効果が薄れてしまうというデメリットがあります。
防ダニ効果はどれくらい?
薬剤を使った防ダニ加工はダニを布団に寄せつけない忌避効果と、ダニをそれ以上増やさない増殖抑制効果の2つが期待できます。
インテリアファブリックス性能評価協議会では、厳しい基準で効果が3年後まで持続することを保証しているので、防ダニ加工を施した布団を選ぶなら認定マーク付きの商品を選ぶといいでしょう。
織り方による防ダニ加工
織り方によってダニを寄せ付けない加工は、ダニが通り抜けることができないように生地を密に織りあげます。
余計な薬剤を使っていない分、安全性が高く敏感肌の人でも安心して使えるのが魅力。
気になる羽毛布団の防ダニ性と、選び時のチェックポイントをご紹介しておきましょう。
羽毛布団はダニが付きにくい?
羽毛布団を購入するときも防ダニ加工が気になってしまうものですが、そもそも羽毛布団は一般的な綿布団よりダニに強い構造です。
というのも羽毛の飛び出しを防ぐために高密度の側生地を使っていることが多く、防ダニ加工済の生地と同様にダニを寄せ付けにくいためです。
ダウンプルーフ加工で生地の隙間が潰されることでも、ダニが布団の中に入り込みにくくなります。
水鳥から採取した羽毛そのものにダニが付着しているのではないかと心配する人もいますが、羽毛は徹底的に洗浄されて高温乾燥されているため、ダニが加工段階で布団の中に入り込むことはありません。
側生地のチェックポイント
ただし安価に流通している羽毛布団の中には側生地の密度が低く、羽毛の洗浄を十分していない商品もあります。
羽毛布団を購入する際は防ダニ加工にこだわる以上に、羽毛や側生地の品質をしっかり確認して選びましょう。
同じ羽毛布団に使われる高密度に織った生地でも、素材によって機能性や寝心地が大きく変わります。
たとえばポリエステルなどの化学繊維は密におることでダニは寄せ付けにくいものの、通気性が損なわれて蒸れやすく、寝心地は悪くなりがち。
比べて綿などの天然繊維を高密度で織った側生地は蒸れにくいので、ダニも防ぎながら心地よく眠ることができます。
化学繊維と天然繊維では天然繊維のほうが値段は高いものの、羽毛布団として快適性が段違いなので、天然繊維の側生地を選ぶことをおすすめします。
ダニを予防・退治しよう
ここからは羽毛布団の防ダニ対策をご紹介していきましょう。
エサとなる人間の皮脂や湿気が豊富な布団は、常にダニに狙われています。
防ダニ加工の効果に頼るだけでなく、予防や退治も大事ですよ。
普段の手入れが大事
羽毛布団は防ダニ加工を施していなくてもダニには強いのですが、絶対にダニがつかないということではありません。
ダニが繁殖するかもしれないと考えて、普段からお手入れしておくことが大事です。
ダニは湿気を好みますから、羽毛布団は月に2~3回は陰干しをして、湿気を取り除きましょう。
天日干しにすると側生地が傷み、破れた部分からダニが入り込むリスクがあるため気を付けましょう。
どうしても直射日光が当たってしまう場合は、カバーをかけておくと安心です。
ダニアレルギーの原因になる布団表面のダニの死骸やフンは、2〜3週間に1度を目安に掃除機で吸い取ってケアしてください。
布団乾燥機を使って羽毛布団を高温にさらし、ダニを死滅させてから掃除機をかけると効果的です。
防ダニ加工の羽毛布団も
もちろんダニに強い羽毛布団でも、防ダニ加工を施した商品を選んでおくのもおすすめです。
中には防ダニ加工の羽毛布団セットを販売している店もありますので、活用しましょう。
ただし薬剤で加工している商品もありますので、お肌が弱い人は注意する必要があります。
防ダニ加工済みの羽毛布団を選ぶなら、静岡県御殿場に店を構える老舗ふとん店、櫻道ふとん店の羽毛布団がおすすめです。
こだわりの仕入れで、羽毛も側生地も質が高いのが特徴。
生地の織りが緻密なうえに熟練の布団職人による縫製もしっかりしていて、ダニが入り込む余地がありません。
安心して使える防ダニ布団を探している人は、一度櫻道ふとん店に相談してみるといいでしょう。
クリーニングやリフォームも
愛用している羽毛布団にダニがついているか不安な場合は、クリーニングやリフォームするのも選択肢の1つです。
専門店のクリーニングならまるごと洗って布団の奥に入りこんだダニを洗い流すことができますし、高温乾燥させることでスッキリ。
リフォームで側生地を交換すれば、防ダニ効果もよみがえります。
とはいえ羽毛布団のクリーニングもリフォームも専門的な技術がいるので、通常の販売店ではなかなか難しいもの。
そんなときも櫻道ふとん店に相談をするといいでしょう。
櫻道ふとん店は、他店で購入した羽毛布団のクリーニングやリフォームにも対応しているので安心。
ネットで申し込んで宅配で送るだけと手続きも簡単で、無駄な手間がかかりません。
大事に使ってきた羽毛布団だからこそ、信頼できる櫻道ふとん店に任せて長く愛用したいですね。
まとめ
どんなにきれいに自宅をお掃除していても、悪い条件が整ってしまえば羽毛布団といえどもダニが繁殖してしまいます。
羽毛布団の構造や、防ダニ加工について正しく理解しておきましょう。
普段からのお手入れ方法とともに、ダニを撃退するのに役立ててくださいね。