羽毛布団はどれがいい?自分に合った羽毛布団をご紹介

一口に「羽毛布団」と言っても、羽毛布団はものによって寝心地に差があります。 新しく羽毛布団を購入するなら、快適に眠れて長く使えるものを選びたいでしょう。 値段の高い羽毛布団なら、適に眠れそうですが、値段が高めの羽毛布団でも人によって合うものと合わないものがあります。 高ければ高いほど良いわけではなく、羽毛布団の種類による特徴を押さえて選びましょう。 ここでは、羽毛布団の選び方について解説していきます。

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羽毛布団の種類

羽毛布団に使用されている羽毛は主に「ダウン」と「フェザー」の2種類です。

その違いについて見ていきましょう。

ダウン

ダウンは水鳥の胸の辺りに生えています。鳥の羽根と聞けばたいていの人は、軸付きの羽根をイメージするでしょう。しかしダウンには軸がありません。非常に柔らかくふわふわしていて、タンポポの綿毛によく似ています。

ダウンは空気を多く含んでおり、空気層を作るので熱をほとんど逃しません。また吸湿性にも放湿性にも優れているのが特徴です。そのため、ダウンを使用した羽毛布団をかけて寝るとても暖かく感じるでしょう。

しかし、1羽の水鳥から獲れるダウンの量は決して多くはありません。そのためダウンは稀少性が高く、ダウン比率の高い羽毛布団は値段が高い傾向にあります。

また、同じダウンでも、水鳥の種類や採取時期による違いも大きいです。羽毛布団の羽毛に使用されるダウンは、主にマザーグースやホワイトグース、シルバーグース、ホワイトダックなどから採取します。基本的にマザーグースの羽毛はダックの羽毛と比べてかさが高いです。そのため、軽くて温かい羽毛布団を作れます。

フェザー

フェザーは軸付きの羽根のことです。水鳥の翼の部分と腹の部分に生えています。翼の部分に生えているフェザーは、軸が大きくて固いのが特徴です。そのため羽毛布団の材料にはあまり使われてはいません。

腹の部分に生えているフェザーはスモールフェザーと呼ばれていて、軸が小さめです。柔らかくて細いため、ダウンに近い性質を持ちます。ダウンほどではありませんが、通気性が良く、保湿性に優れています。そのため、ダウンと混ぜて羽毛布団の材料として使われることが多いです。

フェザーは冬用の暖かさを重視した羽毛布団にはあまり使われていません。どちらかというと夏用の肌掛布団の材料としてよく使われています。ただし、フェザーの比率が半分より多いものを、「羽毛布団」とは呼びません。羽毛布団はダウン比率が50パーセント以上です。

ダウンよりもフェザーの方が多く使われている布団は、「羽根布団」と呼びます。

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羽毛布団を店頭で選ぶポイント

布団専門店ならば、実物を見たり触ったりして選ぶことができます。その際にどんな点をチェックすればいいのかも見ていきましょう。

におい

良さそうな羽毛布団を見つけたらにおいを嗅いでみましょう。においが気になる場合には、他の羽毛布団を選ぶのが無難です。

羽毛布団に使用する羽毛は洗浄されています。しっかりと洗浄されているからこそ、清潔な状態で使用できるのです。しかし、安価な羽毛布団の場合には洗浄が不十分なことがあります。洗浄が不十分だと雑菌や脂などが混ざっていて、鳥特有のにおいが気になることも多いのです。

また、羽毛布団の羽毛は海外から輸入したものを使用しており、輸入前の時点で既に洗浄されています。良質な羽毛布団は品質を担保するために、輸入後再び洗浄しているものが多いです。輸入前の洗浄が不十分でも、国内で行う洗浄がしっかりしていれば嫌なにおいはほとんど消えます。

しかし、安価な羽毛布団はコストを抑えるため輸入後の洗浄は行わないので、においが残っていることがあります。

また、十分に洗浄されていてもにおいがすることもあります。主に若い鳥のスモールフェザーが使用されている場合です。軸に栄養分が詰まっており、これだけはしっかりと洗浄しても洗い落とせません。そのような、若い鳥のスモールフェザーが使われている羽毛布団を避けるためにも、においで確認することが大切です。

弾力と羽毛の詰め具合

羽毛布団に使用されている羽毛の質もチェックしておきましょう。弾力と羽毛の詰め具合を調べることで、羽毛の質をだいたい把握できます。

押してみてすぐに返ってくるような羽毛布団は避けましょう。一見すると弾力があって良さそうに思えますが、未熟な羽毛を使用している可能性が高いです。品質の良い羽毛であれば、押したときにゆっくりと戻ります。

羽毛がパンパンに詰められている羽毛布団もおすすめできません。身体にフィットしにくく、暖かい空気も逃げやすいため、あまり快適ではないでしょう。そもそも羽毛布団は、羽毛と羽毛との間に隙間があるからこそ、ふっくらと膨らみ暖かさを保てます。

羽毛をパンパンに詰める理由は、ふっくらと膨らまない品質の悪い羽毛を使っているケースが多く膨らまない分を羽毛の量でカバーしようとしています。羽毛の量は重さで判断できるため、重すぎると思ったら要注意です。

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自分に合った羽毛布団はどれ?

羽毛布団を購入する際には、自分が何を重視して買うのか?をはっきりさせた上で選びましょう。

最高の眠りを追求したい!

値段が高くても品質を重視したいのであれば、ポーランド産のホワイトグースのダウンを使用した羽毛布団がおすすめです。保湿性と通気性、透湿性の全てにおいて優れています。弾力性に関してもちょうど良く、かなり高品質です。

側地はあまり柔らかすぎない素材を使用したものを選びましょう。側地が柔らかすぎると、寝返りが打ちにくく、快適に眠れないことがあります。また、側地の素材がポリエステルだと通気性があまり良くありません。綿100パーセントのものを選びましょう。品質重視なら超長綿が望ましいです。

寒さを何とかしたい!

寒い地域に住んでいる人や寒がりの方は、冬場に布団や毛布を何枚も重ねて寝ている人が多いです。そのため、寒さを凌げても重苦しく感じてしまい睡眠の質も下がってしまいます。

寒さを何とかすることに重点を置くのであれば、寒冷地で育ったマザーグースの羽毛を使用した布団がおすすめです。保温性に優れているので、何枚も重ねなくても十分暖かくなります。また、2層式立体キルトのものを選ぶといいでしょう。

保温性重視なら、キルトのマス目はあまり多くないものがおすすめです。ただし、マス目が多い羽毛布団と比べると、フィット性は劣ります。保温性に優れていて温かい羽毛布団を購入したい方は、布団の専門店で探してみましょう。

櫻道ふとん店なら、2層式立体キルトの暖かい羽毛布団を取り扱っているようです。値段はやや高めですが品質重視のお店なので、良いものを長く使いたい方にもおすすめでしょう。

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まとめ

羽毛布団の種類は1つではありません。羽毛布団を購入するときには、羽毛の種類や側地の素材などをよく確認して、自分に合っているものかどうかを判断しましょう。

キルトのマス目の数や層数なども寝心地や暖かさに影響します。何を重視して選ぶのか?を念頭に置きながら、布団の専門店を訪れて、自分に合った羽毛布団にめぐりあうことで毎晩の眠りを快適なものに出来ると良いですね。