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肌掛け布団と掛け布団の違いとは?
寝具は横たわる体を暖かく包む役割を担っています。良い布団を選ぶことは、快適な眠りのために欠かすことができません。
なかでも、掛け布団は重みや温かさで眠りの質を左右するため、慎重に選ぶ必要があります。
あなたは「肌掛け布団」と「掛け布団」を、正しく使い分けていますか?
自分にピッタリの布団を選ぶためにも、「肌掛け布団」と「掛け布団」の違いを知っておきましょう。
肌掛け布団と掛け布団の定義
掛け布団には、「肌掛け布団」と呼ばれるものと、「掛け布団」の2種類があります。肌掛け布団は「肌布団」とも呼ばれています。
とはいえ、肌掛け布団と掛け布団に明確な定義や、区別の基準があるわけではありません。
どちらも寝具としては、「掛け布団」に分類されるものです。
「肌掛け布団(肌布団)」も「掛け布団」も、どちらも体の上からかける寝具であることに変わりはありません。
ですが、この2つの違いを理解しておかないと、布団を季節やライフスタイルにあった使い分けができず、眠りにくくなってしまいます。
正しい布団選びのためにも、この2つの違いを知っておきましょう。
肌掛け布団と掛け布団の違い
布団には掛け布団・敷布団などの用途の違い、綿布団・羽毛布団などの素材の違いなど、さまざまな種類があります。
メーカーによってサイズや素材は違うので、全てに明確な基準が設けられているわけではありません。
一般的に肌掛け布団と掛け布団では、次の3つの点で区別することができます。
・暖かさ
肌掛け布団と掛け布団の違いとしてまず挙げられるのは、暖かさです。
一般的に保温性に優れていて暖かいのは、掛け布団のほう。
肌掛け布団のほうは、どちらかというと保温性は高くなく、余計な体温の発散を防ぐ役割を担っています。
・重量
暖かさが違うということは、布団の中身の量が違うということ。肌掛け布団と掛け布団では、その重さが格段に違います。
一般的に肌掛け布団の重さは、0.5kg前後。
掛け布団の標準は1.5kg前後ですので、掛け布団のほうが重く、肌掛け布団のほうが軽いということがわかります。
・密度
実際に布団をたたんでボリュームを比較してみるとよくわかりますが、肌掛け布団2~3枚を合わせたものが、掛け布団1枚分になります。
もちろん、メーカーや材質によっても違うのですが、肌布団は薄くて軽く、涼しく使える掛け布団だといえるでしょう。
肌掛け布団と掛け布団は季節で使い分ける
肌掛け布団と掛け布団の違いがわかったところで、この2種類の使い方を説明していきます。肌掛け布団と掛け布団を使い分けることで、一年を通してより快適に眠ることができるでしょう。
季節にあわせた寝具選びのポイントと、それぞれの布団の使い分け方についてご紹介しますね。
快適な寝具を選ぶポイント
布団は快適に眠るためのアイテムですから、寝具は気候や季節にあったものを選ぶことが大切です。
特に日本の場合は南北に長く、四季の変化で暑さ・寒さがはっきりと分かれます。
快適に眠るためには冬は暖かく、夏は通気性の良い、涼しい布団を使うのが理想です。しかし、これは1枚の掛け布団では対応しきれません。
そのために作られたのが、掛け布団よりも薄い肌掛け布団です。肌掛け布団は軽くて涼しい、夏の掛け布団といったイメージ。
寝具を選ぶポイントは、「季節で使い分けられるようにする」ということです。肌掛け布団と掛け布団とを、2種類用意しておくと良いでしょう。
季節によってふさわしい布団を使い分けると、風邪などにかかりにくくなり、快適に体を休めることができます。
季節による肌掛け布団と掛け布団の使い方
季節による肌掛け布団と掛け布団の使い方の基本は、次の通りです。
・肌掛け布団は冬以外の3シーズン
・掛け布団は夏以外の3シーズン
これを基本に、冬は毛布をプラスする、夏の熱帯夜は肌掛け布団を外してタオルケットにするなど、調整をしていくことで自分にぴったりの快適さを試してみましょう。
お住いの地域や標高によっても、保温性と通気性のどちらを重視するかが変わります。
寒がりで夏でも暖かい布団のほうが眠りやすい人もいれば、重い布団のほうが好きだという人もいて、眠りの嗜好は人それぞれ。
肌掛け布団と掛け布団の違いはそういった眠りの嗜好にも合わせやすいので、自分なりに布団を組み合わせて使うことが、快適な眠りへの近道です。
肌掛け布団と掛け布団に悩むなら羽毛布団がおすすめ
四季の寒暖差が激しい日本の場合は、肌掛け布団と掛け布団の両方があると便利です。
ただし日本の住宅は狭いため、アパートなどの賃貸住宅の場合は、シーズンオフの収納スペースがなくて困ってしまうというお悩みも多いもの。
そんな人におすすめなのが、羽毛の合い掛け布団です。そのメリットや選び方のポイントを解説していきましょう。
羽毛の合い掛け布団のメリット
肌掛け布団と掛け布団はどちらも1枚ずつあると安心なのですが、特にボリュームのある掛け布団はかさばるため、夏には収納が大変ですよね。
だからといって、夏に掛け布団を出しっぱなしにしているのでは、見た目も暑苦しくなってしまいます。
そんな場合は、ボリュームがあって保温性の高い布団を選ぶのではなく、保温性の高い素材を使った、ボリュームが少なくても暖かい布団を選びましょう。
おすすめなのは、羽毛の合い掛け布団です。
羽毛の合い掛け布団は、薄くても暖かいのが特徴。
冬に羽毛の合い掛け布団を使って暖かさが物足りないと感じる場合でも、毛布を組み合わせればかなり暖かく眠れるはずです。夏以外の3シーズンフル活用でき、収納場所もそこまで取らず、スペースが無駄になりません。
梅雨時などの夏の肌寒い時期にも使えるので、羽毛の合い掛け布団はとても便利です。
羽毛の合い掛け布団の選び方
季節の変わり目などには、特に活躍が期待できる合い掛け布団。その選び方のポイントは、羽毛と測生地の品質の良さです。
羽毛の合い掛け布団は、身近なデパートやホームセンター、ニトリなどの量販品店でも購入できますが、羽毛がへたりやすかったり、測生地がシャカシャカして気になったりすることもあります。
そこで羽毛の合い掛け布団の購入先でおすすめなのは、布団専門店です。
たくさんの商品が置いている布団専門店であれば、自分の好みに合った布団を選びやすいですし、羽毛の産地などについて説明もしてもらえるので安心です。
もちろん、取り扱っている布団の品質も、間違いなく量販店より良いでしょう。
品質が良くて、かつ自分の体や好みの重さにあった羽毛布団や合い掛け布団を購入したいなら、静岡県の櫻道ふとん店がおすすめです。
専門技術を持つ布団職人が質の良い羽毛と側生地を使って丁寧に布団を作っている、評判の良いお店です。
サイズオーダーもできますから、自分にあった大きさの羽毛布団が選べるでしょう。
まとめ
肌掛け布団と掛け布団の違いは、単なる厚さや重さの違いだけではありません。
同じ体の上からかける寝具であっても、使い方が違うことを知っておくことが大事です。
季節や好みにあわせて肌掛け布団と掛け布団を上手に使い分けて、快適な眠りの環境を整えましょう。