目次
羽毛布団の選び方その1.羽毛の品質
まずは、羽毛の品質の見分け方や選ぶポイントを紹介します。
「羽毛」は布団の保温性や快適性を大きく左右する要素です。羽毛の品質を重視することで、熟睡できる快適な布団を選ぶことができるでしょう。
羽毛の種類
羽毛には大きく分けて、「ダック」と「グース」の2種類があります。それぞれの違いを理解して、自分に合うものを選ぶと良いでしょう。
ダックダウンはアヒルの羽毛で、比較的リーズナブルに購入できるのが魅力です。その反面、ダウンが小さく布団が重くなりがちなので、布団の圧迫感が気になる人には向きません。
グースダウンはアヒルよりも体が大きなガチョウの羽毛で、ダウンが大きく膨らむため、保温性が高いのが特徴です。ボリュームのある布団でも軽くて暖かいため、冷え性の人はグースを選ぶと良いでしょう。
品質で選ぶなら、マザーグースを使った布団がおすすめです。マザーグースは生後6カ月以上飼育されたガチョウの親鳥で、ダウンが非常に大きく、軽くて暖かな最高品質の羽毛です。価格が高いぶん長持ちするため、羽毛布団を長く愛用したい人に向いています。
ダウンパワー
「ダウンパワー(dp)」とは、羽毛の弾力性の判断基準となる数値です。弾力があってよく膨らむ布団ほど軽くて暖かく吸湿発散性が良いので、快適に眠るためにはダウンパワーが高いものがおすすめです。
日本羽毛製品協同組合では、羽毛布団をダウンパワーによって4つのランクに分類しています。布団のふわふわ感を重視して選ぶなら、ぜひダウンパワーの数値の高い商品やゴールドラベルを確認して選んでください。
■ニューゴールド
300dp以上で保温力が高すぎず、お手頃価格で購入しやすいグレードです。
■エクセルゴールド
350dp以上の保温力はスタンダードレベルで、一年を通して快適に使えます。
■ロイヤルゴールド
400dp以上で保温力が高く、冬の季節や冷え性の人におすすめです。
■プレミアムゴールド
440dp以上で非常に暖かく、軽量な最高ランクです。ワンランク上の寝心地を求めている人に最適です。
ダウン比率
「ダウン比率」は、羽毛に含まれるダウンの割合を示した数値です。
羽毛には水鳥の胸元から採れる柔らかなダウンと、芯のついたフェザーの2種類があります。ダウンのほうが軽くて暖かいため、ダウン比率が大きいほど保温力が高くなります。
保温力を重視する人は、ダウン比率の高い羽毛布団を選ぶと良いでしょう。
羽毛布団の選び方その2.側生地
次は、羽毛布団の側生地の選び方について解説します。
側生地は体に直接触れる素材で、主に3つの素材が使われています。素材によって吸湿性などの機能に差があり、肌触りに違いがあります。肌触りは寝心地を大きく左右するため、自分の好みに合うものを選ぶと良いでしょう。
綿
天然繊維の綿は肌触りが良く、吸湿性に優れているのが魅力です。スタンダードな素材なので、多くの人が心地良く眠ることができます。
なかでも繊維の長さが35mm以上もある超長綿は、吸湿性・通気性に優れた高級品です。品質重視の人や蒸れが気になるときは、超長綿を選ぶと良いでしょう。
超長綿は織り方によって質感が違います。羽毛布団には肌触りが良く、光沢が美しいサテン織りが使われるのが一般的です。
ポリエステル
合成繊維のポリエステルは大量生産でき、天然繊維と比較して価格がお手頃です。肌触りがシルクに近いこともあり、リーズナブルな羽毛布団に良く使われています。
また、ポリエステルは水に強く、繰り返し洗濯が可能です。夏の季節の布団や汗っかきな子ども用には、ポリエステルを使ったウォッシャブルタイプを選ぶと良いでしょう。
ただし、合成繊維は吸水性に劣り、寝汗で蒸れやすい傾向があります。蒸れが気になる人はポリエステル100%を避け、綿との混紡を選ぶことをおすすめします。
シルク
シルクは高級な羽毛布団に使われている定番素材です。ツルツルとした肌触りに美しい光沢感、また吸湿性の面でも優秀で、最高品質の素材といえるでしょう。
その反面、シルクは耐久性に劣るので、色あせや寿命が早い傾向にあります。水にも弱く、家庭の洗濯機では洗えないため、丁寧な扱いとお手入れが欠かせません。
羽毛布団の選び方その3.キルト
ここからは、羽毛布団におけるキルトの選び方を紹介します。
そもそもキルト加工とは、羽毛の偏りを防ぐために行われる処置です。
施されるキルトの構造によっては体へのフィット感も変わり、保温性にも影響を与えます。キルトを基準にする場合は、好みの暖かさで選びましょう。
平面キルト
羽毛布団の表と裏の生地を直接縫い合わせてマスを作った構造で、ヨーロピアンキルト、タタキキルトとも呼ばれています。
平面キルトの羽毛布団は構造が簡単なので、比較的価格がお手頃です。
縫い目まわりに羽毛が入らないため保温力には劣るものの、通気性は良いため、蒸し暑い梅雨や爽やかに眠りたい夏用の羽毛布団におすすめです。
立体キルト
羽毛布団の表と裏にマチと呼ばれる仕切りをつけて、マスを立体的に仕上げたキルトです。
マチを箱型の立体にすることで縫い目部分にも羽毛がしっかり入り、羽毛が空気を含んで広がりやすいため、保温力が高いのが特徴です。体にしなやかに沿うことで熱を逃がしにくくなるので、暖かく眠りたい人に最適です。
一方でマチの中で羽毛が移動しやすく、長く使っていると羽毛が偏って寝心地が悪くなるため、こまめにお手入れしてください。
2層(3層)キルト
羽毛布団を2層、3層にし、表と裏それぞれに異なるキルト加工を施した商品です。
表裏で縫い目が重ならないよう細かくマスが分かれているため、体へのフィット感が抜群で暖かく眠れるのが特徴です。羽毛がまんべんなく入っていてボリュームがあり、冷たい空気が侵入しにくく体熱を逃がしません。
その反面で布団が重く、通気性も悪くなりがちで、寝心地が悪いと感じる人もいます。
羽毛布団の選び方その4.メーカー
羽毛布団を選ぶ際には、信頼できるメーカーのものであるかという視点も重要です。では信頼できるメーカーの選び方は、何を基準にすればいいのでしょうか?
今回紹介した基準をすべてクリアしている櫻道ふとん店の羽毛布団なら、朝までしっかり快適に熟睡することができるでしょう。
櫻道ふとん店は、静岡県の御殿場に店を構える老舗の布団専門店です。品質にこだわって羽毛を厳選し、一流の職人が一枚一枚丁寧に布団を仕立てています。
櫻道ふとん店では羽毛の偏りが起きないよう独自のキルトを使っており、羽毛布団は暖かくて軽く体への負担が少ないのが特長です。腰痛や肩こりの人でも、体への負担なく眠ることができるでしょう。
また、大切な布団を長く使いたいという方のために、櫻道ふとん店では羽毛布団のリフォームも行っています。
そのほか、熟練の専門スタッフが布団選びのアドバイスも行っていますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
羽毛布団の選び方として、「品質」、「側生地」、「メーカー」、「キルト」の4点を押さえておかなければならないことがわかりました。
羽毛布団に対しての知識のあるなしで、羽毛布団の購入が成功するかどうかが決まります。できる限り、知識を身に着けてから購入しに行きましょう。
櫻道ふとん店は、羽毛布団を安心して選ぶことができるお店。ホームページにも羽毛布団に関する情報が詳しく書いてあるため、とても信頼して商品を選ぶことができますよ。