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羽毛布団の価格って?大手布団メーカーで比較してみた
まずは羽毛布団の価格を比較してみましょう。ここでは富士山の麓にある「櫻道ふとん店(http://www.sakuramichi3776.co.jp/)」をはじめ、入手しやすい「昭和西川」「ニトリ」「無印良品」の4社で比較します。羽毛布団は一般的な「本掛け」です。
最初にシングルの相場です(単位:円、税込)。
櫻道ふとん店 |
19,800~998,000 |
昭和西川 |
27,000~1,620,000 |
ニトリ |
9,990~23,900 |
無印良品 |
19,900~33,900 |
次にダブルの相場です(単位:円、税込)。
櫻道ふとん店 |
69,800~1,268,000 |
昭和西川 |
24,624~2,430,000 |
ニトリ |
14,900~33,900 |
無印良品 |
29,900~43,900 |
最後にシングルで2万円台の羽毛布団で素材の違いを比較してみましょう。サイズはいずれも幅150㎝、奥行210㎝です。
メーカー・商品名・価格 |
詰め物・充填量 |
側生地 |
櫻道ふとん店 ブロンズ (29,800円) |
中国産 ダックダウン85% フェザー15% 1.5㎏ |
綿15% ポリエステル85% |
昭和西川 カナディアンナチュラル ダウンホワイト (27,000円) |
カナダ産 ホワイトダックダウン90% フェザー10% 1.2㎏ |
綿15% ポリエステル85% |
ニトリ ホワイトグースダウン93% 羽毛布団ボリュームアップ (23,900円) |
中国産 ホワトグースダウン93% フェザー7% 1.2㎏ |
綿15% ポリエステル85% |
無印良品 トライアングルキルト (28,900円) |
台湾産 ダウン90% フェザー10% 0.8㎏ |
綿63% ポリエステル37% |
こうして見ると相場は各メーカーによって異なりますが、同じ価格で比較すると大きな違いはないといえます。あとは詰め物の産地や充填量、側生地の素材など、こだわりによってどこで買うかおすすめは変わります。
充填量なら櫻道ふとん店ですし、産地なら昭和西川、側生地なら綿を多く使っている無印良品、価格優先ならニトリという選び方です。
なぜ羽毛布団は相場価格がはっきりしないの?
羽毛布団は充填される羽毛の種類によって価格が異なります。1つのメーカーで価格の幅が広いのはそのためです。主に以下の違いがあるので選び方の参考にしましょう。
ダウンとフェザー
ダウンは鳥の体毛で芯がなくふわふわしています。フェザーは羽そのもので「羽軸」という芯のおかげで弾力があるのが特徴です。
羽毛布団は詰め物の半分以上がダウンで、ダウンの割合が多くなるほど高級になります。ただし、すべてダウンにすると弾力が無い羽毛布団になってしまうので、どんなに高級でも95%くらいが限界です。
ダックとグース
ダックは「アヒル」、グースは「ガチョウ」です。羽毛は食用に育てられた鳥の副産物であり、若いうちに食べられてしまうダックよりフォアグラのために長期間飼育されるグースのほうが羽毛は大きくなります。当然、温かさはグースのほうが上です。
さらにグースは羽毛の密度が高くて柔らかいというメリットがあり、「マザーグース」と呼ばれる親鳥から採れる羽毛は高級品です。羽毛の産地は寒冷地になるほど保温性が高く、特に「アイダーダック」という北極圏に棲む鳥の羽毛は巣から採取しており、最高級ランクに位置づけされます。
櫻道ふとん店の羽毛布団で比較してみましょう。
商品名 |
価格(税込) |
詰め物 |
ブロンズ |
29,800円 |
中国産 ダックダウン85% フェザー15% |
ガーネット |
79,800円 |
フランス産 マザーダックダウン93% フェザー7% |
キャッツアイ |
248,000円 |
ポーランド産 マザーグースダウン93% フェザー7% |
オレンジダイヤ |
998,000円 |
ハンガリー産 ゴールドアイダーダウン95% フェザー5% |
ブロンズとガーネットではダウンの割合が異なりますし、ガーネットとキャッツアイの差はダックかグースの違いです。オレンジダイヤになるとダウンの割合が95%に達し、最高級品のゴールドアイダーが使われているといった具合にレベルアップします。
ダウンパワー
もう1つ、羽毛の性能を表す数値が「ダウンパワー(DP)です。ダウンパワーとは羽毛1gあたりの体積で、数値が大きいほど羽毛のふくらみも大きくなります。4つのグレード(ゴールドラベル)があり、相場は以下のとおりになります。
グレード |
ダウンパワー |
価格の目安 |
ニュー |
300DP以上 |
3万円前後 |
エクセル |
350DP以上 |
6~7万円前後 |
ロイヤル |
400DP以上 |
10万円前後 |
プレミアム |
440DP以上 |
15万円前後 |
安い羽毛布団に注意!理由は素材にあり
安くてもダウンが90%以上使われていたり、ダウンパワーが400DP以上のハイスペックな羽毛布団があったりします。時々こうした羽毛布団が「高級」と謳われて安売りされていますが、実はれっきとした安い理由があります。
羽毛布団の中で詰め物と同じく使い勝手を左右するのが「側生地(がわきじ)」です。側生地とは羽毛を包む生地を指します。高級になるほど細い糸で編まれており、柔軟性があって丈夫です。素材も綿やテンセルなどの天然繊維が多く使われています。
柔軟性に優れていると羽毛布団が体形にフィットするため、隙間ができずに温かくなります。薄く作れるので軽くてガサガサという音もしません。さらに丈夫であれば破れて羽毛がはみ出す心配もなく長持ちします。
安い羽毛布団の側生地はポリエステルの割合が多く、重くてガサガサする上に吸湿性に劣り静電気も発生します。本当に快適な羽毛布団を買うなら側生地も重視したいところです。
櫻道ふとん店の羽毛布団で比較してみましょう。
商品名 |
価格(税込) |
側生地 |
ブロンズ |
29,800円 |
綿15% ポリエステル85% |
ガーネット |
79,800円 |
綿100% |
キャッツアイ |
248,000円 |
綿100% |
オレンジダイヤ |
998,000円 |
テンセル60% 高級ポリエステル40% |
詰め物など他の要素もあるため、すべての羽毛布団に当てはまるわけではありませんが、価格が高くなるほどポリエステルの割合が少なくなるのが分かります。ちなみに櫻道ふとん店は59,800円(ペリドット)、昭和西川は54,000円(DAKS羽毛掛け布団)から側生地が綿100%です。5万円台が側生地に差がつく相場といえるでしょう。
価格や数値以外で良い羽毛布団を選ぶコツ
羽毛布団は価格や詰め物、ダウンパワー、側生地といった数値だけでなく、実物を見て決める選び方も大事です。気になる羽毛布団があれば、店頭で実際に触れるのをおすすめします。
押すと戻る早さで弾力やふっくら感が分かります。手触りの良し悪しで寝心地も変わるでしょう。
叩いて臭いやホコリが出るのは避けたほうが無難です。生き物の毛なので臭いやホコリがあるのは当然ですが、質が低かったり洗浄が不十分だったりすると臭いがきつく、ホコリっぽくなります。ダックとグースでは、グースのほうが臭いは少ないです。
さらに体にかけてみると高級羽毛布団ほど軽くて隙間なく包み込まれる寝心地を実感できるでしょう。
櫻道ふとん店は昭和西川やニトリ、無印良品と違って店舗が1つしかないため、容易に試せない点では不利かもしれません。その代わりお試し価格で提供している羽毛布団が3種類あります。それぞれ珊瑚(19,800円)、ブロンズ(29,800円)、シルバー(39,800円)です。
敷布団の「腰いい寝」や「快眠の王」と違って無料レンタルではなく買取になりますが、同じ相場の高級羽毛布団と比べても負けないほどのクオリティを誇ります。実際に使って気に入ったら、さらに上のグレードを買い足すと詰め物や側生地のクオリティが上がって満足できるでしょう。
まとめ
羽毛布団の価格は詰め物や側生地に左右されます。同じ価格帯であればメーカーが違っても、素材はほぼ同じと考えていいでしょう。
詰め物や側生地、ダウンパワーなどすべてにおいて満足するには、最低でも6~7万円以上が相場になります。たとえ高価でも長く使えれば1日あたりの単価が安くなるので、決して高すぎる買い物ではありません。
買うときは数値に加えて実際に店頭で触りながら検討したいものです。櫻道ふとん店(http://www.sakuramichi3776.co.jp/)なら、お試し価格で高級羽毛布団を購入できます。