羽毛布団への掃除機のかけ方
布団を不衛生にしていると、アレルギーや喘息、ダニの被害に合うことになります。しかし正しい掃除機のかけ方をしないと、羽毛布団を傷める原因になってしまいます。
羽毛布団は高密度布を使って作られていたり、中身が出ないように織り目の隙間をなくす加工が施してあったりします。そのためほかの布団と比べて、中にダニが入りにくい布団です。ダニが入りにくいといっても、掃除機をかけなければダニが発生する原因になります。
基本的には、羽毛布団の表面に掃除機をかけるだけでOK。側生地が傷まないように、掃除機の吸引力を弱くして、ゆっくり丁寧に掃除機を動かしてください。吸引力を分散する布団専用のクリーナーがあれば、羽毛布団を傷めにくくきれいにすることができます。
キルト部分の縫い目には、とくにホコリが詰まりやすいです。掃除機でゴシゴシ擦るのではなく、まずはやわらかいブラシを使って丁寧にホコリをかき出してから掃除機をかけると、きれいになります。
掃除機をかける頻度は、週に1回程度が望ましいとされています。見た目はきれいでも、肌の角質やフケ、髪の毛、ホコリなど、ダニのエサとなるものが付着してしまうためです。
掃除機をかけたら、必ず掃除機に溜まったゴミは小まめに捨てるようにしましょう。目に見えないダニやダニの卵が溜まっていて不衛生です。
掃除機をかけただけで羽毛布団のダニは死滅するのか?
ダニの足はカギ爪になっていて布団の繊維に引っかかるので、生きているダニの場合、掃除機をかけても5分の1程度しか吸い取れません。
しかしダニのエサになるホコリや角質、フケ、髪の毛やダニの糞、ダニの卵などは吸い取れるので、掃除機をかけるだけでも一定の効果はあります。
布団に潜むダニの多くは、チリダニという種類のダニ。このダニは約65日間生き、その間に50個の卵を生むといわれています。そのため小まめに掃除機をかけ、定期的にダニを減らす必要があるのです。
またハウスダストアレルギーの原因は、ダニの死骸や糞です。ハウスダストは、とくに免疫力が低い高齢者や小さな子供が影響を受けやすい傾向にあります。布団に掃除機をかけることは、一番のハウスダスト対策になるので小まめに掃除機をかけましょう。
ダニは本来、布団の表面よりも内部にいることが多いです。羽毛布団の場合、内部にダニが入り込みにくい構造にはなっているのですが、生地が破けていたり穴が開いていたりする場合は、内部にダニが入り込んでしまいます。
また粗悪品の羽毛布団は、構造自体が粗く、縫い目も粗いためダニが内部に入り込んでしまうのです。良質な羽毛布団を選ぶことが、一番のダニ対策になることを覚えておいてください。
掃除機と併せて布団乾燥機を使おう
ダニは熱に弱く、温度が50度なら20〜30分、60度なら一瞬で死滅します。これはダニの体を構成しているタンパク質が、約50度で変性するからです。
この他にも、冷蔵庫に24時間、紫外線に24時間、湿度を60%以下に抑えると繁殖が止まるなど撃退方法がありますが、一番手軽で早く、確実な方法は熱で撃退する方法なのです。
布団乾燥機を使ってダニを死滅させた後、掃除機で吸い取るという方法が布団のお手入れ方法として最も綺麗になる方法。布団乾燥機がない場合は、炎天下の車内で布団を干すという方法もあります。
しかし羽毛布団に熱は大敵なのです。羽毛布団を熱にさらすと、中のダウンにダメージを与えることになります。一度劣化してしまったダウンは、元には戻りません。ダウンが劣化すると、羽毛布団の特徴であるボリュームが失われ、保温性も低くなってしまうのです。
そのため頻繁に布団乾燥機を使うことはおすすめできません。乾燥機を使う頻度としての目安は、最低でも3ヶ月に1回程度にとどめておくようにしましょう。
とくに高温多湿である7月、8月は、ダニが大繁殖する季節なので、この時期に布団乾燥機でダニ退治をすると効果的です。
布団乾燥機を使えない時期は、カバーを外した状態で太陽に短時間干すのもおすすめです。ただし、羽毛布団の側生地にシルクが使われている場合は、シルク部分が黄色く変色してしまうので太陽光にさらすことはやめてください。
羽毛布団には購入時から布団カバーを必ず取り付け、小まめに交換し洗濯すると衛生的に使えます。
もし、乾燥機や掃除機で対処してもハウスダストが改善しなかったり、羽毛布団のボリュームや保温性が失われたりした場合は、買い替えを検討したほうがいいかもしれません。
買い替えの場合は、櫻道ふとん店の羽毛布団がおすすめです。
乾燥機や掃除機で対処してもハウスダストが改善しなかった場合は、本来は入らないはずの内部にダニがいる可能性が高いです。元々あまりよくない羽毛布団を買ってしまっていたのかもしれません。
羽毛布団は、価格幅が広く種類も豊富なため、選ぶのが難しい布団であるといえます。そのため良質な羽毛布団を選ぶのは素人では難しく、購入に失敗してしまうことも多いです。
櫻道ふとん店は厚生労働省が認定した布団マイスターと呼ばれる職人が作る、良質の羽毛布団しか販売されていません。作りがしっかりしているため、正しいお手入れをすれば、長く使えます。
布団選びで不安なことがあれば、電話やメールで相談することも可能。専門店ですので、的確なアドバイスがもらえます。
羽毛布団の種類も豊富で、希望に合わせて羽毛の量を調節してくれたり、ベッドでもズレないベッド専用の羽毛布団を販売していたりと、好みの布団をチョイスすることができます。
羽毛布団の修理やリフォームもおこなっているお店なので、羽毛布団を買った後、なにかトラブルがあっても安心です。
寝具である羽毛布団は、毎日使うものだからこそ、しっかりとした優良なお店で買うようにしましょう。
まとめ
羽毛布団は、良質なものを選んで購入すれば内部にダニが発生しにくい布団です。アレルギーや喘息がある人、高齢者や小さな子供がいる家庭ではとくにおすすめの寝具だといえます。
防ダニ機能のある布団カバーをつけて、週に1度掃除機をかければ、さらに清潔で快適な睡眠を確保できます。