羽毛でも静電気は発生する?静電気除去対策は?

羽毛布団で発生する静電気。その除去対策について解説していきます。就寝中に静電気が起これば、一気に眠気が吹き飛んでしまうかもしれません。本来、羽毛布団には静電気が発生しないと言われていますが、羽毛を包む側生地の素材によっては発生しやすいタイプがあるようです。

この記事は約5分で読み終わります。

羽毛布団も静電気が起きる?

羽毛布団に静電気が発生するのかメカニズム

そもそも、どうして羽毛布団に静電気が発生するのでしょうか。本来、羽毛だけならば静電気は発生しません。しかし羽毛布団の側生地素材や布団カバー、敷パッドなどに科学繊維のポリエステルなどが使用されている場合、静電気が発生しやすくなります。

つまり羽毛布団の中の羽毛には問題がなくても、羽毛を包む側生地素材に問題があり、静電気が発生しているのかもしれません。羽毛布団に使用されている側生地素材には、木綿や絹、ポリエステル、アクリルなどがあります。

羽毛布団の静電気で悩んでいる方の原因を調べてみると、羽毛を包む側生地素材や布団カバー、敷パッドなどが摩擦して静電気が発生しているケースが多いようです。特に羽毛布団の側生地素材がポリエステル、布団カバーもポリエステルという組み合わせの場合に、静電気が発生しやすくなる傾向にあります。そのため、羽毛布団の側生地素材は木綿か絹の天然素材が良いでしょう。布団カバーも木綿か絹にすると、静電気は発生しにくくなります。

冬場に静電気が発生しやすいのはなぜ?対策方法は?

静電気は冬場に発生しやすくなります。その原因は、人の皮膚や衣類、布団の側生地素材などが乾燥しているから。冬の季節は全体的に湿度が低いため、皮膚や衣類、布団の側生地素材などが摩擦することで徐々に帯電していきます。帯電が限界に達して放電しやすい環境が整うと、あのいやな「バチッ!」という静電気が発生するのです。

静電気除去対策には、加湿器などで部屋の湿度を高くすると良いでしょう。湿度が高くなると空気中に静電気が放電され、衣類や布団への帯電が少なくなります。

その他の対策として、羽毛布団の側生地素材や布団カバーにアクリルやポリエステルなどの化学繊維が使用されていないか確認しましょう。化学繊維が使用されている場合は、木綿や絹といった天然素材に切り替えてください。また、静電気除去対策には柔軟剤を使って洗濯したり、柔軟剤スプレーを噴霧したりという方法も有効です。柔軟剤を水で薄めてスプレーで噴霧するという方法も良いでしょう。

目次へ

羽毛なのに静電気が起きた!コインランドリーの失敗

コインランドリーの中は静電気が起こりやすい

本来静電気が起きにくい羽毛布団も、コインランドリーの中では静電気が起きます。コインランドリーの中は極端に乾燥していて、回転するドラムと摩擦するため静電気が発生するのです。特に羽毛布団の側生地素材がポリエステルなどの化学繊維の場合は、ほぼ100%静電気が発生します。そのため、アクリルやポリエステルといった化学繊維が使われているのかどうか、洗濯表示を確認することが大切です。アクリルやポリエステルなどの化学繊維が使用されている場合は、柔軟剤を使用して静電気を防止する対策をとってください。

羽毛布団によっては「タンブラー乾燥禁止」(回転と熱や風による短時間乾燥)という洗濯表示のタイプがあります。その場合は家に持ち帰り、扇風機の風を当てたり、布団乾燥機を使用したりして乾かすようにしましょう。

布団カバーや毛布と一緒に洗濯しない

布団カバーにアクリルやポリエステルなどの化学繊維が使用されている場合は、羽毛布団から取り外して別に洗うといった対策を行ってください。羽毛布団だけをコインランドリーに入れて洗い、カバーや毛布、シーツなどは別にした方が良いでしょう。

コインランドリーでは静電気防止のため柔軟剤シートがおすすめ

コインランドリーで羽毛布団を洗濯する場合は、柔軟剤シートの使用がおすすめです。柔軟剤シートを使用すると静電気を防ぐことができ、羽毛布団独自の水鳥の臭いをやわらげてくれます。

なお、柔軟剤シートは液体タイプの柔軟剤とは違い、乾燥させるときにドラムに投入しましょう。柔軟剤シートは、ドラッグストアなどで数枚のセット販売もされています。

洗濯が終わった羽毛布団はいったん取り出し、つぶれている部分に空気を含ませるようにして側生地素材を裏表から引っぱります。各ポケットに空気が入って膨らんだ状態になったら、2つ折りにして乾燥ドラム機に投入しましょう。このとき、柔軟剤シートも一緒に投入して乾燥ドラム機のスイッチを入れます。

柔軟剤シートは、ふんわり仕上がって静電気が発生しにくいという特徴があります。また、香りが長持ちするという点も柔軟剤シートの特徴です。特に羽毛布団の場合は、柔軟剤シートを使用することで水鳥特有の臭いを抑える効果が期待できます。

なお、羽毛布団をコインランドリーで洗う際には、完全に乾かすことが重要です。半乾きの状態で放置すると、ダックやグースなど、水鳥特有の嫌な臭いが外にしみ出してくるので注意してください。

目次へ

まとめ

羽毛布団は、本来ならば静電気が起きるものではありません。しかし、羽毛を包む側生地素材や布団カバーの素材に化学繊維が使用されていると、静電気が発生しやすくなります。静電気でお悩みの方は、どのような素材が使われているのか確認してから対策を考えるようにしましょう。コインランドリーで洗濯する場合は、柔軟剤シートを使用して、ふんわりと良い香りに仕上げてください。

また、静電気でお悩みの方の中には、羽毛布団自体の買い替えを検討されている方もいるでしょう。布団専門店である、櫻道ふとん店の羽毛布団は、ふわふわで軽いといった特徴があります。匠の技で修理やリフォームも行ってくれるので、羽毛布団選びの参考にしてみてください。