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布団に入っているのに寒い!その原因は?
布団は本来暖かいものですが、しっかり布団にくるまっているつもりでも、寒さが忍び寄ってくることがあります。
どうしてこんなことが起こるのでしょうか?
それは布団のせいだけとは限りません。
寒い場合は自分が寝ている部屋の環境や、寝具の使い方まで、総合的に見直していく必要があります。
寝室の環境が原因
まず一番に疑わしいのは、布団を敷いているお部屋の環境です。
現代の日本の家屋は断熱性が高いのですが、建材自体はどうしても冷えやすい傾向があります。
敷布団は床に近い部分で使うので、床からの冷気を寝ている人の体に伝えてしまいがち。
床からの底冷えが熱を奪い、布団を厚くしても寒くて眠れないといったケースは多いのです。
特にフローリングや畳に直接敷布団やマットレスを置いて寝ている人は、寝室の環境が寒い原因である可能性が高いといえます。
布団の使い方だけでなく、エアウィーヴのような体圧を掛けて体と密着する高反発素材のパッドは底冷えの影響を受けやすいので、注意をしましょう。
掛け布団との隙間が原因
しっかり掛け布団をかけているつもりでも、身体と密着していないために、布団の中に隙間風が入り込んでいるという可能性もあります。
これは購入したばかりの新しい掛け布団や、軽すぎて浮いてしまう寝具に起こりがちな盲点。
人間の体は丸みがあって凸凹しているので、パリッとした素材や硬い布団は体に沿わず、いつの間にか体を冷やしてしまうリスクがあるのです。
なかでも寒さを感じやすいのは、首や胸です。
これらの部位は大きな血管が集まっているので、体全体を冷やすことにも繋がりがち。
寝返りを打っていて掛け布団がずれてはだけると、足首から冷えが広がることもあるので要注意です。
体質が原因
布団に入っても寒さを感じる原因には、本人の体質が関係している可能性もあります。
たとえば冷え性の人や、お風呂上りで体が十分に温まっていない状態で布団に入った場合は、布団の冷たさを感じやすいものです。
寝汗が睡眠中の寒さの原因になっているケースも、実はよくあること。
就寝中に汗をたくさんかくのはごく当たり前の生理現象ですが、人によっては布団の中の汗蒸れて身体を冷やし、風邪をひいてしまうこともあるのです。
吸水性や吸湿性の低い合成繊維の布団はより蒸れやすいので、寝具の素材も見直しましょう。
寝具が原因
足がでるようなサイズ不足は論外ですが、使っている寝具が寒さの原因である可能性も否定できません。
と聞くと布団が薄い、もしくは素材の保温性が低いからだと思い込みがちですが、寒い時期に使う布団選びで大事なのは、意外にも素材の通気性の良さです。
寝具には天然の綿や人工綿、羊毛や羽毛などが使われていますが、合成繊維系の布団は暖かくても吸水性や吸湿性が悪く、寝汗で体を冷やしがち。
暖かさだけを優先させるのではなく、布団カバーに吸湿性に優れるシルクやコットンを使うなど、寝具は上手に組み合わせることが大事です。
暖かさと湿度のバランスが取れるよう、心掛けましょう。
睡眠中の寒さの原因を解消するには?
眠れないほどの寒さの原因が分かったところで、対策を立てていきましょう。
寝室の環境や体質は、簡単に変えることはできないとがっかりする必要はありません。
ちょっとしたコツを掴めば、それぞれの原因を上手にカバーすることができますので、ぜひ試してみてください。
寝室の環境が原因だった場合の寒さ対策
床から布団の熱が奪われている場合は、敷布団の素材をより保温性の良い物に変えるか、2枚重ねて使うと効果的。
暖かいパッドやシーツを使うのも、毛布をシーツのように敷布団の上に敷いて寝るのもおすすめです。
床自体の断熱性を高めるには大幅なリフォームが必要でも、市販の断熱シートを敷布団の下に敷けば、床からの冷気を効率よくシャットアウトできます。
布団専用の「防ダニふとん用熱を逃がしにくいシート」はずれにくく、表面に防ダニ材を塗布してあるので、衛生的に使うことができて便利でしょう。
掛け布団との隙間が原因だった場合の寒さ対策
使っている布団に隙間風が入って寒い場合は、布団に少し手を加えましょう。
硬さがある布団は根気よく揉んだり、潰したりして、中身をほぐしてください。
柔軟になると身体に沿って、隙間風を寄せ付けなくなるかもしれません。
ある程度重さのある掛け布団を使用するほうが隙間風は入りにくいのですが、軽い布団でも布団カバーをプラスすれば、摩擦で体に張り付き、重い布団と同じように使えます。
余裕があるなら櫻道ふとん店で扱っている、暖かくて羽毛にムラのない、ずれにくい掛け布団に買い替えることも検討するといいでしょう。
体質が原因だった場合の寒さ対策
体質こそそう簡単に変えることはできませんが、そもそも敷布団も掛け布団も、身体の熱を閉じ込めて保温するアイテムです。
体質が原因で布団が寒い場合は、季節に合わせた暖かい布団に交換をして、暖かさを補いましょう。
従来の布団でも、保温性や吸湿性の高いシーツや敷パッドをプラスすることで、寒さの改善ができるかもしれません。
濡れた体はきちんと拭くなど、体を冷やす原因も取り除きましょう。
寝具が原因だった場合の寒さ対策
寝具が寒さの原因である場合はシーツやパッド、毛布の組み合わせで改善も可能ですが、思い切って布団自体を買い替えるという選択肢もあります。
保温性と吸湿性を両立した素材のなかでも、寒さを寄せ付けないおすすめの掛け布団は、羽毛布団です。
軽くて体に負担がかからず、寒い夜も暖かく眠ることができるでしょう。
とはいえ羽毛布団は綿布団などに比べるとお値段が高く、商品の品質の差が大きいもの。
どれを選んでいいかわからない人は、櫻道ふとん店に相談をしてみましょう。
布団専門店であればさまざまな種類の羽毛布団を扱っていますし、熟練のスタッフが使う人にピッタリの布団選びのお手伝いをしてくれます。
他にもできる!睡眠時の寒さ対策
布団に入っても寒いのを改善する方法は、他にもあります。
例えば湯たんぽや電気毛布を使って、熱源を直接寝具に使う方法。
ただし温め過ぎると寝汗をひどくして、逆に体を冷やす原因になりますので、布団は寝る直残まで温めて、後は温度を低めに設定するのをおすすめします。
毛布の使い方でも、より保温効果を高めることができます。
冬の寒い時期は、毛布2枚をつかって身体を上下から挟めば、暖房無しでも朝まで暖か。
ネルやフリースなどの、暖かくゆったりとした素材にパジャマを変えるのもおすすめです。
パジャマであれば寝具を買い替えるよりもはるかにリーズナブルに、気軽に寒さの改善ができるでしょう。
冷え性の改善にも、前向きに取り組んでください。
ネギや生姜などの、温熱食材を睡眠前の食事に取り入れると、指の先まで温かくなります。
体に熱を運ぶ血液が不足すると体が冷えやすいので、貧血を起こしやすい女性は特に注意が必要です。
日頃からほうれん草や小松菜、レバーなどの鉄分を含んだ食材を積極的に摂って、健康的に寒さを改善していきましょう。
まとめ
布団の中が寒いと、眠りたくても思うように眠れず、つらいものです。
睡眠不足は体も心も疲労させますので、原因をしっかり突き止めて、早めの対策をたてましょう。
中にはいくつかの原因が重なりあって、布団の中の体から熱を奪っているケースも多いです。
生活全体をチェックして、布団の寒さを改善してください。