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羽毛布団に使われる羽毛の有名産地とは?
羽毛布団に使われている羽毛は世界各地で作られています。
アジア圏からの輸入
日本で見る羽毛の中で一番ポピュラーな産地は「アジア圏」といえるでしょう。
とくに安さが魅力で、羽毛布団だけでなくダウンジャケットにもよく使われます。
もちろん安いものだけではなく、例えば良質な羽毛産地として有名な産地といえば、中国の吉林(チーリン)省です。
中国は世界最大の羽毛産出国であり、さまざまな場所で中国の羽毛が使われているといえます。
ハンガリー
羽毛の生産量がヨーロッパ最大といわれるハンガリー。気温はマイナス10℃近くになり非常に寒い国ですが、羽毛の産地として適した環境です。
恵まれた自然の中で育てられたダックやグースは、体格も良く、保温性やヘタりに影響を与えるダウンボールも大きくなるため、温かく耐久性に優れた羽毛が生まれます。
ポーランド
ハンガリー同様に良質な羽毛を生産するポーランドは、ハンガリーと同様に寒暖差の激しい国です。
ポーランドの羽毛も保温性に優れていることはもちろんですが、美しく白いダウンが特徴といわれています。
とくに最高級のマザーグースダウン「ホワイト・コウダ種」は、ポーランドで品種改良された最高品質のダウンです。
ロシア
品質の良い羽毛の産地として、ロシアも有名です。とくにロシア中南部のアルタイ地方が有名で、寒さの厳しい中で水鳥が育てられています。
冬になればマイナス40℃にもなる環境で育てられることで、保温性の高い羽毛がとれます。
ウクライナ
ウクライナは近年、羽毛の産地として注目を集めています。
寒い中、恵まれた環境で育てることができるので、ダウンの有名なポーランドやハンガリーにも劣らない、保温性の高いダウンがとれると話題です。
ドイツ
ヨーロッパの中で北に位置するドイツも、水鳥の生育に適しています。
ドイツの羽毛は高い品質であることはもちろん、積極的に羽毛の加工や製品化を行っており、世界各国への輸出もしています。
フランス
フランスの中でも寒暖差の大きいピレネー地方で羽毛が作られています。
水鳥の生育に適した環境と伝統的な飼育法を取り入れ、独特の高い保温性と確かな品質で人気があります。
チェコ
現在、羽毛の生産は少なくなっているチェコ。しかし年間を通して寒暖差のある気候、豊かな自然は温かな羽毛作りに適しているといえるでしょう。
カナダ
カナダもヨーロッパと並んで羽毛の産地といわれています。
冬の寒さ、その厳しい環境で育った水鳥の羽毛は、フワフワで保温性が高く良質な点が評判です。
羽毛布団の羽毛はどこの産地がおすすめ?
世界各地で羽毛は生産されていることがわかりました。
その中でもどこの産地の羽毛を選ぶのが良いのでしょうか。
ポーランドとハンガリーが高級羽毛として人気
高級羽毛として有名なのはポーランドとハンガリーです。羽毛を育てるために適した地域である以外に、国家政策として高品質な羽毛を生産、研究開発が行われています。
羽毛生産の歴史も古く、管理体制も万全。信頼のある羽毛が提供されているといった点が、ポーランドとハンガリーの羽毛の人気の高さといえるでしょう。
ポーランドが人気の理由
ポーランドは寒暖差が大きい気候で、しっかりと成熟した羽毛がとれることが特徴です。とくに有名な最高品質のマザーグース「ホワイト・コウダ種」はポーランドの羽毛生産への信頼と実績を表し、さらなる人気の理由となっています。
ハンガリーが人気の理由
ハンガリーもポーランドと同様に羽毛生産に力を入れています。
恵まれた環境で育てられたダックやグース、マザーグースは品質が高い羽毛となります。
羽毛の産地で人気のあるポーランドやハンガリー。日本でもダックやグースの羽毛を輸入しています。
ダックはあひる、グースはだちょう、マザーグースは親鳥のダチョウです。ダックの羽毛布団は比較的安く手に入りますが、フワフワ感などでグース、マザーグースに劣ります。
またグースよりもマザーグースのほうが軽量でボリュームがあり高級です。
羽毛の産地によって人気の差はありますが、品質には幅があり「絶対にこの国の羽毛がおすすめ」とは判断できないので、あくまでも参考程度にみることがおすすめです。
産地だけで羽毛布団を決めるのはNG?そのほか気を付けることとは
羽毛の産地によって特徴があるということがわかりました。
ですが産地だけをみて羽毛布団を選ぶことはやめたほうがよさそうです。品質は産地だけで判断するのが難しいため。
例えば以下のような品質の目安があり、それを参考にすると良いでしょう。
品質保証ラベル
日本製の羽毛布団の品質保証ラベルに「日本羽毛製品協同組合 ゴールドラベル」があります。
羽毛の品質によってランク付けする、国産の布団にのみ発行、認定検査機関で検査したものにつけられるといった信頼の証です。
ダウンパワー
ダウンパワーとは羽毛のかさ高を数値化したものです。羽毛がどれだけふわふわしているかをdpという単位で表し、この数値が高いほど保温性に優れているといえます。
品質の高い羽毛は膨らみが大きく、高い保温性を発揮します。
各種認定機関の認定の有無
先ほど紹介した「日本羽毛製品協同組合 ゴールドラベル」や欧州で定められた水鳥の品質を保証する基準「ダウンパス」のように、各種認定機関のチェックにより品質が保証されている羽毛布団があります。
ですがそのような認定のない羽毛布団もたくさん販売されています。
産地というよりも認定の有無をしっかり確認することで、よりクオリティの高い羽毛布団に出会えるでしょう。
まとめ
羽毛布団の羽毛は世界各地に産地があることがわかりました。ハンガリーやポーランドなどが人気の産地ですが、羽毛の品質確認には各種認定機関の認定も重要です。
羽毛布団は種類も多く、選ぶのに悩んでしまうかもしれませんが、品質をしっかり見極めることも良い羽毛布団を選ぶ要素の1つといえます。櫻道ふとん店の羽毛掛布団であれば、お試しモデルもあり、実際に自分に合うかどうかを判断しやすいサービスを取り入れています。気になる方は、ぜひお問い合わせください。