布団も干せる!?浴室乾燥機の有効活用法!

毎日使う布団はこまめに干す必要がありますが、自宅の浴室乾燥機を使うのも良い方法です。 浴室乾燥機なら、天日にさらしたくない高級な羽毛布団でも安心。梅雨の頃や花粉が飛び交う厄介な時期でも、気軽に布団が干せて助かります。 浴室乾燥機の機能や使い方を解説しながら、浴室乾燥機を使って布団を干す方法や注意点、お手入れしやすい布団を選ぶポイントなど、詳しくご紹介していきます。

この記事は約5分で読み終わります。

浴室乾燥機とは

「浴室乾燥機」とは戸建て住宅やマンションなどの浴室の天井や壁に取り付け、空気を入れ替えて、温風で乾燥させる装置のこと。

お風呂を使うと浴室には湿気が充満しますが、暖かい風を送ることができる浴室乾燥機なら、換気扇よりもカラッとしっかり乾かすことができます。

ついでに洗濯物なども乾かすことができますし、暖房や涼風など、機能のバリエーションも豊富です。

暖房で入浴前の浴室を暖めれば、寒い時期の高齢者のヒートショック対策にも効果的。涼しい風を送れば夏の入浴も暑苦しくなく、快適と人気で、自宅に設置する人が増えています。

浴室乾燥機の種類

浴室乾燥機は、自宅を新築する際に天井に埋め込んで設置するのが一般的。後付けできる浴室乾燥機には、取り付け方によって次の2種類があります。

l  天井付け型

既存の天井換気扇の下にかぶせるように取り付けますが、商品によっては既存の換気扇を取り外してから設置する場合もあります。

天井に埋め込んで設置する余裕がない、新築工事にも使われます。

l  壁掛け型

エアコンのようなイメージで、浴室の壁に設置した換気口に取り付けます。

天井が低くて取り付けることができなくても、壁掛けならスマートに設置できますし、外壁に面していない壁に設置できる商品もあります。

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浴室乾燥機のメリット

機能や使い方は商品によって違いますが、浴室乾燥機には次のようなメリットがあります。

l  素早く湿気を除去できる

湿気がこもる浴室には窓か換気扇が標準装備されていますが、浴室乾燥機は強制的に空気を入れ替え、温風を送ることができるので、換気と乾燥がスピーディー。

ただし浴室全体をしっかりと乾かすためには、3~6時間程度は運転をする必要があり、そのぶん電気代などのコストがかかります。

l  ダニやカビの発生を防ぐ

浴室は体から出る皮脂や石鹸カスなどの栄養分が多く、湿気を放ってくとカビやダニが繁殖してしまいますが、浴室乾燥機で素早く乾燥させることで予防ができます。

嫌なヌメリやニオイの発生も抑えることができ、浴室をきれいに保つのに効果的です。

l  天気・環境を気にせず洗濯物が干せる”

浴室乾燥機があれば、雨が長引く梅雨時や花粉の時期でも安心して洗濯物が干せます。室内干しと違って乾きが早く、嫌な部屋干し臭も気になりません。

PM2.5や黄砂などで洗濯物が汚れることがないので、家事のストレスが減ります。

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布団を浴室乾燥機に干す方法

洗濯物が乾かせる浴室乾燥機であれば、布団を乾燥させて湿気を取り除くことができます。付属の取扱説明書も確認して、布団を干すときも浴室乾燥機を活用しましょう。

方法は壁や天井に取り付けられたポールに布団をまたがらせるように掛けて、スイッチを入れるだけと簡単です。

ただし、ポールの耐荷重は商品ごとに違います。ポールの耐荷重や強度は壁にシールなどで表示されていますから、事前に確認してください。

布団の湿気はしっかり取り除いたほうが快適に眠ることができますが、電気代もかかるので、必要以上に浴室乾燥機にかける必要はありません。

布団の素材や中身の詰め物にもよりますが、羽毛の掛け布団なら2~3時間程度の乾燥で充分です。タイマー機能を使って、電気の無駄遣いを抑えましょう。

ウォッシャブル仕様の布団なら自宅の洗濯機で洗濯できますが、天日干しでは乾くのに時間がかかってしまうもの。

そんなときも浴室乾燥機を使えばスピーディーに、しかも中までしっかり乾燥できて便利です。

フィルター掃除はこまめに行う

浴室乾燥機は乾きが早く、布団を干すのに便利なのですが、こまめにフィルター掃除をして使いましょう。

フィルターにホコリがたまっているとその中にカビやダニが繁殖し、送風に乗って布団に送られて付着してしまう可能性があります。

フィルター掃除の方法は商品ごとに違うので、取扱説明書を参考にこまめなお手入れを心掛けてください。

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羽毛布団は手入れが楽

浴室乾燥機で干すのにおすすめの布団は、羽毛布団です。天然の水鳥の羽根を使った羽毛布団は暖かく、非常に軽いのが特徴。

ポールの耐荷重を気にせずに干せますし、軽くて持ち上げやすいので、女性やお年寄りでも安心です。

羽毛布団は扱いにくいというイメージを持つ人は多いのですが、実は羽毛布団はお手入れしやすい寝具です。

通気性が良いため月1~2回程度、暖かい時期なら午前10時から午後3時ころまでの間に片面1時間ずつ、合計2時間程度陰干しするだけでもしっかり湿気が取り除けます。

冬場は夕方急激に気温が下がるため、午後2時ころを目安に干す時間を切り上げてください。

羽毛布団は側生地が傷みやすいため陰干しが理想的ですが、マンションなどの向きで日が当たるところでしか干せない場合は、日干しでも大丈夫です。

ただし片面30分~1時間程度と控えめにして、過度の日干しは避けましょう。

取り込んでから布団の表面にゆっくりと掃除機をかければ、ダニやホコリも取り除けるので、羽毛布団はメンテナンス性が良好。

忙しい人やお年寄りなど、なかなか布団の手入れができない人にもおすすめです。

ただし質の良い羽毛布団を見分けるのはちょっと難しいため、布団選びに迷ったら、布団専門店に相談をするといいでしょう。

遠赤外線効果のあるトルマリンを練り込んだ暖かい敷布団、「腰いい寝」でも有名な櫻道ふとん店であれば、羽毛布団も品揃えが豊富です。

熟練の布団職人によるサイズオーダーにも対応しているので、快適に眠れる布団が見つかるでしょう。

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まとめ

浴室乾燥機は洗濯物から布団まで、オールマイティーに使えます。

取り付け位置にもよりますが、浴室は気密性が高いため乾燥風がまんべんなくいきわたり、乾きにくい厚みのある布団も短時間でしっかり乾燥できて便利。

自宅に浴室乾燥機があっても、お風呂を使った後の乾燥にしか使っていないという人は多いのですが、これを機に使い方を見直してみてはいかがでしょうか。